現役高校生の呟き。

高校生だって、いろいろ考えてるんです。

心温まる。

こんにちは、花です。

今回はどうしても皆さんに伝えたいうれしい出来事があったので、今、このブログを書いています。

それは、テスト勉強をするために普段よりも三十分ほど早く家を出た日の、通学路でのことでした。

私がボーっと歩いていると、後ろから誰かが歩いてきました。

私は周りと比べると歩くのが早いほうなのですが、私より後から来たその方はすぐに私と並んだのです。

気になってチラッとその方の顔を見上げてみると、五十代半ばくらいの男性でした。

真っ白な髪がきれいに整えられ、しわが似合う方でした。細身で高身長な体に薄グレーのベストにジャケット、パンツを身につけたスマートな男性で、とにかく格好よかったです。

「こんな素敵な年の取り方出来たら幸せだろうな」と思っていると、その男性が急にフラーっと道を外れていきました。

「もうちょっと見ていたかったなー」と名残惜しく思いつつ、またボーっと歩き始めると、男性がまたフラーっと私の前に現れました。

急に道を外れたにもかかわらず再び戻ってきた理由が分からないで、注意深く見てみると、かばんを持った反対の手にからの空き缶を持っていました。

そうです。彼は、ポイ捨てされたごみを拾うために道を外れたのです。

大したことじゃないように思えるかもしれませんが、私にとっては大きなことでした。

 

私の高校のそばには小学校と中学校があるため、私が使っている通学路は小学生や中学生も使っています。

にもかかわらず、歩きながら煙草を吸い、挙句の果てに火が付いたままの煙草を道端に捨てたり、細い道の真ん中を大きな声で電話しながら通ったりといった非常識な大人がたくさんいるのです。

 

いい気分になりながら男性の後を歩いていると、男性の進む方向が私と一緒のことに気づきました。もしかしたら…と思いながら様子をうかがっていると、男性は高校の門をくぐっていきました。

なんと、私が通っている高校の先生だったのです。

そのことが分かったときの私の喜びは、言葉では表せないものでした。

心に温かい空気がふわぁっと広がっていくような感覚でした。

 

他人の見えないとことで当たり前のようにこういうことが出来る人がいることも、そんな人が教育に携わっていることもすごく嬉しかったです。